これは　口腔内乾燥症　（ドライマウス）です。

加齢や糖尿病などの疾患、薬剤の副作用やストレス、　不規則な食生活などにより唾液の分泌量は低下します。
唾液というのは、お口の中の細菌の繁殖を抑えたり、歯肉などのお口の粘膜を保護する大切な働きがあります。
その唾液の分泌量が減ってきてお口の中の乾燥が出てくると、お口の中の菌が増えて、虫歯や歯周病のリスクが高くなったり、口臭の原因になったりします。
また、入れ歯がこすれて、傷ができて食事ができなくなったりもします。
このような状態は口腔内乾燥症と考えられます。
また、加齢による口の周りの筋力の低下、口呼吸、ストレスも原因になります。

また、舌の先がピリピリしびれた感じがあり、不快感があるのは舌痛症と呼ばれ50〜60代の女性に多くみられます。
原因はいくつあるので、患者様の原因を調べ、状態にあった治療法を行っていきます。
投薬治療の場合、漢方も保険治療になりますので、処方いたします。
また、人口唾液といった保潤材も販売しておりますので、是非ご利用ください。

介護が必要な高齢者の方々にも、是非利用していただいて（入れ歯に塗っても効果的です）、楽しくお食事ができるようにしてあげてください。


では、どうすれば。。。。。
１、正しい食生活でストレスをためない。
２、良く噛んで唾液の分泌をうながす。
３、糖尿などの疾患がある場合や、複数の薬を飲んでいる方は、上手に付き合っていく

プラス。。
１、口腔内を清潔にする
２、保湿剤の利用

保湿剤の利用方法
歯科医院での販売になり、使い方をきちんと指導させていただきます。
乾いたときにいつでも利用できます。ゆすぐ必要はありません。
唾液に近い保湿剤です。どうぞ、お尋ねください。


介護が必要な高齢者の方々にも、是非利用していただいて（入れ歯に塗っても効果的です）、楽しくお食事ができるようにしてあげてください。
高齢者の方の場合は入れ歯に塗ってあげたり、夜寝ている間に乾燥が進むわけですから夜の間写真のようなトレーを付けて寝るのも効果的です。
このトレーの中には、へこみがあり、その中に保湿剤を入れてあげると大変効果的です